私的・シュベービッシュハルガイド

ハイルブロンを出発するローカル線。ホーエンローエのなだらかな山間部を走り、トンネルを抜けると突如として車窓の谷間に出現する、赤いレンガ屋根の集団、シュベービッシュハルSchwaebisch Hall。

古城街道にあって、訪れた人はやがてこの町の虜になるという(?)シュベービッシュハルを、駅からぐるっと左回り。滞在記さながらちょこっと紹介したいと思います。

 …ひっそりとした駅は町の南側斜面にあり、まずはそこからエレベータで町へ降りましょう。町はこのエレベータ乗り場から一望できます。降りるとそこにはT字路が。まぁ、どちらにどう歩いてもいいのですが、ここは左に曲がらせてください。

 なだらかな坂をおりると右手にはビリヤード屋さんが。さらにおりるとベトナム食材の店、スーパーなどを左右にみて、コッヒャー川に架かるヘンカー橋Henkersbrueckeにたどり着きます。その中ほどには政治批評する二人のおばあさん人形があり、お金をいれるとからくり仕掛けで喋りだします。定期的に話題は変わっているようです。夜にきくと、すごくやかましいので要注意です。

 橋を渡ると町のメインストリート、ノイエシュトラッセNeuestrasseが。この通りを中心に、この町のいたるところにモニュメントがあり、町は美術館のよう。坂の多い細い路地を駆け巡るとあらゆるところで彫刻にめぐり合います。

 ノイエシュトラッセを駆け上ると左手に図書館Stadtbibliothekや地元で有名な喫茶&お菓子屋さんが。突き当たりは町のシンボル聖ミヒャエル教会なんですが、ここはあえて左に曲がります。路地マルクトシュトラッセMarktstrasseを行きます。左手には定食も食べれるチャイナショップChinashopが、正面には時計台ヨーゼントルムJosenturmが見えます。中世の地図にも示されるこの塔は、少し南側に傾き、その下の門を下るとバスセンターZOBへとつながります。古城街道めぐりのバスはここに到着します。

 僕はこの塔につながる建物に1ヶ月いました…左手にはこのページのトップにある階段てすりのオブジェが。ここで向きを変えて引き返しましょう。すぐ見えるのが、先ほどのノイエシュトラッセの先、聖ミヒャエル教会St.Michael。教会前の放射状に広がる大階段は珍しく、オペラのステージになったり客席になったりするそうです。朝市も開かれます。教会正面が市庁舎。いずれも中世の建立です。

 教会を左に見て、さらに路地を東へ入ると、まもなく視界がひらけます。右が谷になります。ここで左の山手を見上げるとひときわ高い建物が。この街を見下ろすベストポイントは、おそらくこのノイバウNeubauだと思います。かつて弾薬庫として使われていたそうです。あたりは遺跡などが残ります。

 ノイバウから町を見下ろした後はその奥、北へと進みましょう。バウシュパーカッセの本社があり、新興住宅地が広がります。その中にあるのが僕もよく行ったシェンケンゼーバードSchinkensee Badという屋内屋外プールとサウナ。バスで行くと町から約10分です。ここは7mの飛び込み台や水深3mのプールなどがある大規模な市民プールで、なかでもびっくりしたのが、チューブ型のループスライダー。日本によくあるものではなく、ここでみたのはホースの中をすべる感じです。

 真っ暗なスライダーの中はネオンが光っていたり、水が噴射されたり・・・。これはかなり楽しいっす。何回もすべりました。滑り台の上には信号があって、次の人との間隔を信号が知らせてくれています。青になったらGO!です。地元の子供も話しかけてくれるので、だいぶんドイツ語(シュバーベン?)の勉強をさせてもらいました。

 すっきりした後は畑の中をのんびり町へ。途中東に40分ほど歩くと修道院コンブルクComburgがあるのですが、今はしんどいので帰らせてください。ここで、ふたたびコッヒャー川までおりてきました(途中にあるディスコやおしゃれなカフェは夜、楽しめます)。先ほどのヘンカー橋より東には中洲があり、ゆるやかな川の流れにかこまれた、木組みの町並みを眺めながら過ごす親水エリアになっています。

 中州を超え、駅のほうへいくと映画館が3つ。その1つGerhards Marionetten u.Kino im Schafstallは歴史を感じる木造の映画館。座席やフロアのつやがレトロで趣深い味わいを出しています。

 さらに坂を上ると駅に到着です。当時そこにいた僕が案内するとすれば、こんな感じかな…という想定で紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょう。もちろん、見所はほかにもいっぱい。訪れる人によって、滞在する人によって見るもの・感じるものはそれぞれ違うのではないでしょうか。シュベービッシュハル滞在はユースもありますが、できることなら伝統ある木組みのGasthofがおすすめ。

 迷路のような町は抜け道も多くあります。山間部の谷間に突如現れる町、シュベービッシュハル。余談ですが、かつて塩の産地であったように、ドイツの中でも特にカルシウムが多く、水道のまわりは真っ白です。ご注意を。

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